アミノ酸は、食事(たんぱく質)から摂取することができます。バランスの良い食事がアミノ酸摂取の基本ですが、 特定の目的のためにサプリメントを利用することも効果的です。 サプリメントから摂取するメリットは、食品には少量しか含まれていない場合など、不足しやすいアミノ酸の摂取や、 激しい運動を続ける方などが疲労回復のために摂取する場合などです。 特定のアミノ酸ばかりを摂取すると、体内のアミノ酸バランスが崩れてしまいます。特に、妊娠中の方や肝臓・腎臓に疾患のある方は、 医師と相談の上、摂るようにしてください。
筋力が強くなるのは、筋肉が一度破壊された後の回復時です。この回復時にアミノ酸が使われるように摂取するのが効果的。 この回復のピークは、運動後2時間後です。アミノ酸の吸収にかかる時間も考慮すると、トレーニング後30分以内に摂取すると良いでしょう。
分岐鎖アミノ酸(BCAA・・・イソロイシン、ロイシン、バリン)
筋肉疲労の原因は、運動時のエネルギー消費で糖や脂肪に次いで、たんぱく質も分解されてしまうから。 この筋肉疲労に対して事前に準備できるアミノ酸利用は「アミノ酸ローディング」という方法です。 アミノ酸ローディングとは、持続的にアミノ酸を摂取すること。こうして体内に十分な量のアミノ酸をプールしておくことで、 体からのたんぱく質の分解を抑制するという方法です。この方法は一週間前から始めることで効果を発揮しますので、 週末の運動や試合などの前に試してみてください。
たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸
成長ホルモンは、夜間の就寝中に最も放出するとされています。成長期のお子様などには、 夕食に、成長を促進するアミノ酸が多く含まれる、卵や鶏肉、鮭、さつまいもなどを使ったメニューがおすすめです。 また、牛乳には成長促進効果が期待できるイソロイシンが含まれているので、就寝前のホットミルクがおすすめです。 安眠効果も期待できます。
イソロイシン、スレオニン(トレオニン)、ヒスチジン
GABA(γ-アミノ酪酸)は、リラックス効果があり、睡眠薬の多くは、脳の中でGABAの作用を強めることで眠らせるというものです。 注意点は、GABAの効果は2時間程度しか持続しないという点です。就寝の直前に摂取しましょう。 グリシンも安眠に効果があります。就寝の1時間〜30分前くらいに摂りましょう。 就寝前に食事をすると消化活動で安眠が妨げられてしまう可能性があるので、サプリメントでの摂取が良いでしょう。
GABA(γ-アミノ酪酸)、トリプトファン、グリシン、テアニン